2022.05.16
カーボンニュートラルに向かって世界各国が進んでいる中、特に頭を悩ましているのは鉄鋼、アルミ製造業界ではないだろうか。実はアルミ製造において、化石燃料を用いた製造コストは1トンあたり約20万円強($1,680 $1=¥120)、それに対して再生可能エネルギーと最先端のイナートアノードテクノロジーを使用したアルミの製造コストは約19万円強($1,590 $1=¥120)。化石燃料よりも安く、二酸化炭素の排出も削減できる。(実際にロシアのある企業は、再生可能エネルギーと最先端技術を用いて、アルミ製造における二酸化炭素排出の国際平均よりも85%抑えて製造している。)
もちろんこれを実現するには、再生可能エネルギーのサプライチェーンを構築し、エネルギーの安定供給、そしてエネルギーコストの低下が前提となるが、アルミの製錬時のイナートアノード技術活用が低コスト・低排出のカギとなる。アルミニウムの電気分解工程においてのカーボンアノードをイナートアノードに差し替えることがで、二酸化炭素の排出を抑えることができる。
オーストラリアはグリーンアルミ製造において、世界のリーダーになる可能性があると言われている。ヴィクトリア州のあるアルミ製錬企業は州政府よりオーストラリアの気候は再生可能エネルギーを製造するのに適しており、ソーラーパネルや風力発電コストがとても安い。また再生可能エネルギーは一番安い発電元となっている。